老朽化した平屋の市営住宅の建替え事業である。学校や、民有地がモザイク状に入り組んだ敷地の中で、単純な構成の住棟を僅かに湾曲させながら配置する事で、お互いの視線をずらしながらそれぞれが無理無く共存出来る、ささやかな配置計画の仕掛けを持ち込んだ。

竣工:1999年
建築主:茨城県日立市
用途:市営住宅
規模:5,300m2
構造:鉄筋コンクリート(ボイドスラブラーメン構造)
設計:全体総括 篠田義男建築研究所
   構造 ORS事務所
   設備 総合設備計画
施工:岡部工務店他

〈賞・入選など〉 茨城県建築文化賞
  日本建築家協会優秀建築選2005